フィリピンでの体験学習 2009
2009年1月5日~12日フィリピンでの体験学習を終えて
フィリピンへ着いて驚いたことは、まず人の多さ。それから凄まじい格差社会でした。日本は、日中子どもは学校へ、夜は家にいますが、フィリピンでは昼夜問わず子どもがたくさん外にいて、物乞いをしている子もいました。どでかいショッピングモールと、そこから徒歩数分で行けるスラム街。はなやかな挙式と、孤児院で迎える誕生会。違和感を覚えたのは、私だけではありません。確かに今にして思えば、私は毎日、無力でかっこわるい自分を知り、失望していました。英語力のない私は、まず人との交流をうまくはかることができませんでした。何より、ひどい貧しさや死が近くにある人、子どもたちを目の前にしても、何ひとつしてあげられない。そればかりか、まだ自分のことばかり考えていました。
それでもこの1週間、私は毎日笑うことができました。なぜなら、想像しがたい、つらい過去があっても、天性の明るさや、まるで初めて会ったとは思えないようなあたたかさが、三日間共に過ごした子どもたちに備わっていたからです。それからもうひとつ理由があります。自身の不甲斐なさにいらいらしていた私は、メンバーに八つ当たりすることもあったのですが、皆はそんな私を助けてくれ、共にいろんなことで笑い合ってくれました。とてもすばらしいメンバーに恵まれたことは、この体験学習をより意味深いものにしてくれました。最終日、皆で遅くまで語った夜のことは忘れません。日本に帰った今、変わったことといえば、今まで楽しかったことが、楽しくなくなったことです。何を見ても−こう言うと非常に気はずかしいのですが−色褪せて見えます。フィリピンで、生きていくことが仕事、生きているだけで素晴らしいといった、そんな人びとに触れて、私は豊かなのに空っぽのように思えます。そして、いろいろと振り返りながら、私にとって生きるというのは、まだ漠然としていますが、キリスト者として、神さまの愛に応えていくことではと、考えています。






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