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かけ橋 ―諸宗教対話と交流を進める会

グレゴリアン大学文化宗教学際研究所


ローマ 2009年7月24日


各位

 教皇庁立グレゴリアン大学が設置する文化・宗教学際研究所は、試行期間(2002-2008)を終え、教育課程を整備し、またカトリック教育省より2008年9月13日付学則改正の認可を受け、当研究所の制度を確立しましたので、皆様に同大学学長の立場でその旨お知らせ申し上げます。当研究所は、第34回イエズス会総会の意向により、諸文化および諸宗教研究を通して諸宗教対話に従事する人材を養成するという、グレゴリアン大学の教育使命の中で極めて時宜にかなった専門分野を担当します。
イエズス会は、教育の使命を遂行しながら、諸文化・諸宗教の人々の出会いという難事に取り組み、これに勇気と知性をもって挑もうと志す人材を育成するため、常に努力を惜しみませんでした。それは、グレゴリアン大学とその前身であるコッレージオ・ロマーノの豊富な歴史が証する通りです。

 教皇庁立グレゴリアン大学は、当研究所の性格と目的を決定するにあたり、昨年開催された教皇庁諸宗教対話評議会総会が、他宗教の人々との交流および各種の活動に関与している司祭・修道者・信者に対して適確な教育を早急に実施する必要があると認定したことを受け入れることにしました。

 ベネディクト十六世教皇が、すでに2006年11月3日グレゴリアン大学を訪問した機会に指摘されたとおり、諸宗教と諸宗教対話の研究は本学の学術研究共同体にとり重要な挑戦的課題であります。さらに、教皇聖下が最近、繰り返し強調された通り、諸宗教間の事業企画および異宗教の民族および国民が隣接することから生じる新しい問題が増加している状況に鑑み、それらを注意深く識別する必要があります。

 その他、グレゴリアン大学は、昨年の11月、本学の教員3名と当研究所員2名をヴァチカンで開催された第一回キリスト-イスラム・フォーラムの研究活動に参加させるなど特別な役割を果たしています。

 ベネディクト十六世教皇が、教皇庁評議会総会(2008年6月8日)において出席者に対して、対話する者は自らの信仰について「よく育成されている」ことと同時に、他者の信仰について「よく通じている」ために対話の準備をする必要があると説き、その実現を要請されたことに対して、グレゴリアン大学は、当研究所(I.S.I.R.C.)開設をもって誠意かつ献身的に応えるため、率先して諸宗教対話の分野開拓の役割を引き受けることにしました。来年度から当研究所において講義する教員は、各自、与えられた課題の責任を自覚し、上述の要請に十分応えるものと確信します。

 数多くの教区、修道会、宣教会、信徒の運動団体が諸文化・諸宗教の領域で実践した努力の実態を直接知り、世界の各地から寄せられた諸文化・諸宗教分野活動者の養成の要望に応えて、ここに本大学が最終決定した当研究所の制度についてお知らせする時機が到来したと考えます。

Gianfranco Ghirlanda, S. J.



グレゴリアン大学 文化宗教学際研究所パンフレット(PDF:35KB)